変わらないものが教えてくれること

広島の空気は、どこか静かな重さがあります。
先日、リニューアルされた広島原爆資料館を見学しました。
前に訪れたのは学生時代。学会発表の合間に立ち寄ったあの日から、気づけば四半世紀。季節は巡り、街は大きく発展し、外国の方の笑い声も増えたように感じました。

それでも、原爆ドームだけは変わらず、広島の真ん中に静かに立ち続けていました。
朝の光に照らされるその姿は、何度見ても胸がぎゅっとします。

資料館の中では、人の生活の跡や、当時の街の風景、そして“その日”の現実が淡々と語られていました。建設の現場で働く私にとって、「つくる」ことの重みと、人の命を守る建物の役割を改めて感じる時間でした。

過去を知ることは、未来に備えること。
変わらない原爆ドームが、静かにそう語りかけてくれているようでした。

加茂でも、子どもたちが安心して暮らせる街をつくりたい。
そのために、私たち建設の仕事ができることは、まだまだあります。

今日、広島で感じた想いを胸に、また明日から丁寧に仕事を積み重ねていきます。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

それでも時は流れる