神社を独り占め

夕暮れの気配がしんしんと降りてきた帰り道。
新潟での会議を終え、「少し寄り道でもしていこうか」と、車を走らせました。
向かったのは、新潟護国神社。街の喧騒から少し離れた、落ち着いた場所です。

境内に一歩入ると、空気が凛と引き締まる瞬間がありますよね。
夕闇に溶けそうな参道、しんと静まった本殿。
「さざれ石」に手を合わせ、ゆっくりと息を吐いてから参拝しました。
御朱印をいただき、ふと振り返ると――広い境内に私ひとり。
まるで時間が止まったような、贅沢な静けさでした。

頭上には、夕暮れの空にたなびく日の丸。
一日の終わりを神様とともに過ごした、贅沢な時間となりました。

社長という立場になると、どうしても“前に、前に”進まなきゃと思いがちですが、
こういう「立ち止まる時間」が、実は次の一歩を軽くしてくれます。
建設の現場でも同じで、慌てるより、一度深呼吸して整えることが大事。
子どもたちにも、働く大人にも、そんな余白が必要だと改めて感じました。

明日もまた、地域のために、仲間のために。
心に少しの静けさを持ちながら進んでいきたいです。
みなさんも、もし時間があったら“よりみち”してみてくださいね。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

夕暮れ空にたなびく日の丸