八十里越がつなぐ未来

先日、「西潟為造と八十里越」という地方創生セミナーに行ってきました。 来年の秋から再来年の夏にかけて、待ちに待った道路がいよいよ完成します。 長い時間をかけてバトンをつないできた大きな夢が、ようやく形になろうとしています。

会場には、三条市、燕市、加茂市、只見町、南会津町の首長のみなさんが勢ぞろい。 行政という枠組みを飛び越えて、地域の未来を本音で語り合う姿に、心がぐっと引き込まれました。

「人の流れが変わる」「奥会津と県央がつながる」 語られる言葉の一つひとつがとても力強く、そして温かかったです。

八十里越は、かつて人々が命がけで行き来した“歴史の道”。 一度は途絶えてしまったその交流が、新しい道路とともに、長い時を経てまた始まろうとしています。 止まっていた時計の針が動き出し、ご縁が呼び戻されていくような……そんな感覚を覚えました。

私たち建設の仕事が、その「未来の入り口」をつくっている。 そう思うと、責任とともに胸がじーんと熱くなりました。 地域が変わっていく瞬間って、こんなにもワクワクするものなんですね。

子どもたちが「ちょっと隣の県まで!」なんて、自由に遊びに行ける日もそう遠くないはず。 この新しい道が、たくさんの笑顔と素敵な出会いを運んでくれますように。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

ワクワクした未来の話