長井市でのまちづくり研修

先日、まちづくり研修で山形県の長井市を訪れました。 人口規模は、私たちの住む加茂市とほとんど同じ。だからこそ、比較の中でたくさんの「気づき」がありました。

まず目を引いたのは、市庁舎や駅、複合施設といった公共空間へのしっかりとした投資です。 そして、DX(デジタル活用)を特別なことではなく、当たり前のインフラとして進めている姿。

さらに印象的だったのは、まちづくり会社や商工会議所がガッチリと連携し、新しく挑戦するお店を応援し続けていることでした。 現地を歩いて痛感したのは、「まちを変えるのに、特別な魔法なんてない」ということです。 派手なイベントを一発当てたわけでも、奇策を使ったわけでもない。

ただ、「地域にとって良い」と思ったことを、諦めずにやり続けている。 その「継続力」こそが、まちの空気を少しずつ、でも確実に変えているのだと感じました。

これは、建設業もまちづくりも同じですね。 ハード(建物や道路)をつくるだけでは足りない。そこで生まれる「人と人のつながり」や「想い」を積み重ねていくことこそが、本当の仕事です。

今回の研修で、素敵な「前向きな宿題」をたくさんもらいました。 全部をすぐに真似することはできませんが、一つでも加茂市に取り入れていきたい。 そう強く思える、実りある時間でした。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

けん玉の町長井