道路除雪の裏側 深夜2時、街が眠る間に守る「当たり前」

まだ街が深く眠っている深夜2時。 外は静寂に包まれ、雪だけが音もなく降り続いています。 私たちの仕事は、そんな時間から始まります。

ここ加茂市では、降雪量や気温、天気予報を見ながら「そろそろだな」と自主判断で出動します。 一方、隣の田上町では行政からの出動要請を待ちます。 同じ除雪作業でも、地域によってその仕組みは違うのです。

若いオペレーターたちは前日から待機し、午前2時頃、オペレーターと助手の2人1組で静かに現場へ向かいます。 暗闇の中、ヘッドライトに照らされる白い道。 「朝までに道を空けなければ」という緊張感と責任感が、彼らの背中を押します。

作業が終わるのは、通勤や通学が始まる朝7時前。 人が動き出す前に、道路を安全な状態に戻す。それが私たちの絶対的な使命です。

戦いを終えてようやく事務所に戻り、朝食と短い休憩をとる時間。 「今日も無事だったな」 その一言で、張り詰めていた糸が解け、みんながホッとした表情になります。

幹線道路の除雪作業は近い未来、自動運転化されていくでしょう。でも住宅街の狭い路地には多くの障害物があり、オペレーターの技術が必要です。

建設業は、暮らしの“当たり前”を守る仕事。 雪国を守るこの誇りを、次の世代にもしっかりと伝えていきたいですね。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

除雪車の目線からは障害物