服のセンスは諦めても、絶対に諦めたくないもの

中学高校のころは、学ランや制服が「これ」と決まっていて、朝の迷いなんてほとんどありませんでした。 今思えば、服が「学生はこうあるべき」という姿勢を教えてくれていたんだと思います。

堀内組でも、現場で安全に働けるように作業着を支給しています。 動きやすさ、視認性、そして汚れ仕事への強さ。 作業着は単なる“格好”というより、自分たちの命と仕事を守るための大切な「道具」です。 以前は女性用の制服もありましたが、今はオフィスカジュアルに移行しました。働き方が変われば、服装も少しずつ形を変えていくものですね。

社長である私はというと、日によって作業着だったり、スーツだったり、オフィスカジュアルだったりします。 「気分で選んでいます」……と言いたいところですが、社内で過ごす日、現場に出る日、社外の会合、出張など、ちゃんとTPOを見て決めています。 それは相手への礼儀でもありますし、自分の仕事スイッチを入れる儀式のような意味もあります。

ただ本音を言うと、服のセンスは……そろそろ諦めたい(笑)。 あれこれ悩むくらいなら、作業着が一番助かるんです。 迷わなくていいし、現場でも事務所でも、スッと「仕事をする自分」に戻れるからです。

その代わり、絶対に諦めたくないセンスがあります。 それは、「建設の技術」と「経営のセンス」です。 段取り、品質、安全、そして人が育つ仕組みづくり。 服のセンスと違って、こっちは磨けば磨くほど、会社も地域もちゃんと良くなっていく手応えがあります。

見た目の正解を探すより、仕事の中身の正解をひとつでも増やしていきたい。 今日も着慣れた作業着に助けられながら、腕と頭、そして心を磨いていきます。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

今日は作業着