デザインの考え方

「社長、センスないですよね。」 若い社員に笑いながらそう言われ、私は深くうなずきました。自他ともに認める“センスのない人間”。それが私です。けれど不思議なことに、デザインというもの自体は昔からとても好きなのです。

私にとってのデザインは、単なる見た目の良し悪しではありません。 それは、言葉だけでは届かない「空気」や「温度」をそっと補い、私たちの想いを伝えるための大切な手段です。

先日、感度の高い若者が集まるデザインの勉強会に参加してきました。正直に言えば、最初は「場違いかな……」と気後れする気持ちもありました。しかし、そこで学んだのは「見せ方」のテクニックではなく、「見方」という視点でした。 「らしさ」が確立されているものには、理屈抜きで人を引き寄せる“引力”がある、ということです。

これは、建設の仕事も全く同じではないでしょうか。 ただ道路を造る、建物を造るだけでなく、それをどう見てもらうか。 「堀内組らしさ」とは一体何なのか。

センスがないのなら、素直にプロの感性を借りればいい。 大切なのは、デザインを単なる「飾り」としてではなく、未来を形づくるための「考え方」として取り入れること。

今日の学びを、明日の現場へ。 一歩ずつ、私たちの「らしさ」を磨き続けていきたいと思います。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

古民家長屋でのデザイン研修