満員電車と雪。 「選べる」という幸せを、地域からつくっていきたい

出張先の夕方、予期せぬトラブルに巻き込まれました。 人身事故の影響で、東海道線も京浜東北線もストップ。駅には入場制限がかかり、ホームは溢れんばかりの人、人、人。気づけば、自分の意思とは関係なく人の流れに身を任せて押し流されていました。久しぶりに味わう、都会の圧倒的な熱量と息苦しさ。ふと、「田舎者の自分」を再認識した瞬間でした。

一説によると、満員電車のストレスは「戦闘機パイロットの訓練」に匹敵するほどの負荷がかかっているそうです。都会で働く方々は、毎日この過酷な状況を乗り越えて仕事に向かっている。その精神力には、心から敬意を表さずにはいられません。

一方で、私たちの暮らす地域にも、また別のストレスがあります。 厳しい冬の雪、急変する天気、荒ぶる自然との闘い。しかし、ふと顔を上げれば広い空があり、風の中に季節の移ろいを感じる余裕もそこにはあります。

都会がいい、田舎がいい。 そのどちらが正解というわけではなく、それぞれに固有の大変さと良さがあるのだと思います。 だからこそ、私は「自分がどこで、どのように生きていきたいか」を、一人ひとりが自由に選べる社会であることが、何より大切なのではないかと感じました。

誰もが生き生きと、自分らしく働ける場所。 そんな「選択肢」としての魅力ある地域を、私たちも建設の仕事を通じて、一つひとつ丁寧に積み上げていきたいと思います。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

ストレスでもあり癒やしでもあり