ひとり旅の「自由」と、団体旅行の「笑顔」 47都道府県を巡って気づいたこと

私の趣味のひとつは旅行。日常を少し離れて、知らない街の空気に触れる時間が、自分をリセットさせてくれる気がするのです。気がつけば、日本全国47都道府県すべてを回りました。

基本は、ひとり旅。 もともと私は自他ともに認める「ちゃらんぽらん」な性格。誰にも気を遣わず、その時の気分で右へ左へ動く旅が性に合っています。予定を決めず、ふらっと路地裏のお稲荷さんに手を合わせたり、赤提灯に誘われて暖簾をくぐる。そんな「当てもない散策」で見つける小さな宝物が、たまらなく好きです。

ところが不思議なことに、そんな私が団体旅行の幹事を任されることがよくあります。 正直に言うと……これがなかなか大変です(笑)。 日程調整、宿探し、食事など全員が楽しめるような事前の段取りや、当日の案内の数々。自由気ままなひとり旅とは、まさに正反対の世界です。

しかし、旅の終わりにみんなが満面の笑みで「楽しかったね!」と言ってくれる。 その瞬間、準備の苦労はどこかへ吹き飛び、心の底から「やってよかった」と思えるのです。人の笑顔とは、やはり何物にも代えがたい喜びですね。

ひとり旅で「自分」を癒やす自由もいい。 みんなで行く旅で「誰か」を笑顔にする楽しさもいい。 旅のスタイルは違えど、どちらも人生を豊かにしてくれる大切な時間です。

さて、次はどこへ行こうかな。 カレンダーを眺めながら、次の「当てもない散策」や「みんなの笑顔」を想像する時間も、また旅の醍醐味ですね。

……なんて言いながら、次はおそらく「家族サービス」の旅になりそうです。一番身近な人たちの笑顔のために、今度はどんな段取りを組もうか。そんな計画も、また楽しいものです。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

路地の奥の神様