アトツギの覚悟 孤独な道を「仲間」と歩むということ

先日、新潟で開催された「アトツギ」が集まる研修会に参加してきました。 会場には、すでに会社を継いだ人、これからそのバトンを受け取ろうとしている人、そして「次世代に託したい」と願うベテラン経営者や支援団体の方々など、多種多様な顔ぶれが揃っていました。

建設業だけでなく、製造業、サービス業、農業など……業種も背景も、置かれている状況もそれぞれです。 最初から望んでこの道を選んだ人もいれば、家業の危機や家族の想いに突き動かされ、気がつけばその立場にいたという人もいます。

しかし、本音で語り合ううちに、ある一つの共通点に突き当たりました。 それは、誰もが胸に秘めている「覚悟」です。

決して楽な道ではないこと。 社員の生活、地域の未来、先代が築き上げた歴史。そのすべてを背負う責任の重さ。 みんな、十分に分かっています。分かった上で、誰一人として逃げ出さず、泥臭く前に進もうとしている。

その姿に触れたとき、なんだか私の心も少しだけ軽くなった気がしました。 「同じように悩み、迷い、それでも未来を信じて踏ん張っている仲間がこんなにいるんだ」 そう思えただけで、これほど心強いことはありません。

経営というバトンを継ぐことは、決して一人で抱え込む修行ではないのかもしれません。 同じ時代を生きる「アトツギ」という仲間と、迷いながら、学び合いながら、一歩ずつ進んでいく。 そんな新しいリーダーの在り方を、改めて強く感じた一日でした。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

今年も雪を耐え抜いたユキツバキ