きっかけは稲荷町グルメロード

小説の魅力にあらためて気づく

 最近、小説にはまりました。研修会で出会った講師がモデルとなった半分実話の物語「稲荷町グルメロード」という小説。この本をきっかけに、私の読書スタイルが大きく変わりました。 それまではビジネス書や専門書が中心だったので、小説が面白いのは当然ですね。

 「稲荷町グルメロード」は、宮崎県日南市で実際に行われた商店街を中心にした地域再生の物語で、商店街の人々や市役所関係者、公募で選ばれた再生請負人とまっすぐ頑張る女子大生の奮闘が丁寧に描かれています。失敗と成功が絡み合い、心を揺さぶられるシーンの連続でした。 特に印象だったのは、女子大生が諦めずに挑戦を続ける姿です。

 ビジネス書では、課題解決や成功法則を効率よく考えて、どこか「正解」を求めるような読書が中心でした。でも小説は「人間らしい感情」や「物事の多面性」で心を揺さぶってくれます。仕事や家庭、地域活動などに追われる中で、この視点はちょっと忘れていたものでした。

 また、小説を読む時間は、自分にとってのリフレッシュにもなります。 建設業という体力も気力も求められる仕事の中で、現実から離れる時間、小説に入り込む時間は、新しいアイデアや視点を生むきっかけにも。たとえば、「稲荷町グルメロード」で描ける商店街の活性化のアイデアは、私たちの地域づくりにも応用できると考えました。

 「小説は時間の浪費」と思っていた過去の自分に伝えたいです。 ちなみに、小説は想像力や共感力を育て、自分を成長させてくれるツールの一つですね。

 忙しい毎日の中だからこそ、ぜひ「稲荷町グルメロード」のような本を手に取ってみてください。物語の世界が、あなたに新しい気づきと活力をもたらしてくれるはずです。読書は人生を豊かにしてくれる素敵な時間です。

Kindleもタブレットで雑誌もいいですが、やっぱり私は紙が好き。