軍艦島が教えてくれたこと

研修その3 
 長崎の軍艦島。正式名称は端島。かつて石炭を採掘し、当時世界最高の人口密度を誇った島です。その形が旧日本海軍の戦艦「土佐」に似ていることから、軍艦島と呼ばれるようになりました。
 炭鉱で栄え、最先端の暮らしを誇った島は、エネルギーの変化によって一瞬で廃墟となりました。繁栄と衰退を繰り返す人の営み。その姿に、私は「風を見極める力」の大切さを強く感じました。

 時代の風向きを読む力。建設業にも同じことが言えます。技術や機械の進化、環境への配慮、そして人の心の変化。風を読めなければ、いくら努力しても進むべき方向を誤ります。
 今、軍艦島は世界遺産として、無人島から再び多くの人を引きつける観光地になりました。強者どもの夢の跡から学ぶのは「変化に適応する力」です。私たち堀内組も、地域の未来を築くために、この風を読む力を大切に歩み続けます。

軍艦島 夢の跡