土木の日に思うこと

朝から冷たい雨が降り、嫌でも冬の訪れを感じます。
11月18日。日本では “土木の日”。
土(十・一)と木(十・八)を分解すると十一・十八になる——
こういう遊び心、ほんと日本人らしくて好きです。

現場に立つと、湿った土の匂いがして、
遠くでは重機のエンジン音がゆっくりと響いています。
「一応、私も土木技術者です」
そんな言葉を口にすると、ちょっと照れくさくなりますが、
ふるさとの景色を守る仕事に関われることが、やっぱりうれしいんですよね。

土木って、決して派手ではありません。
でも、道路も川も、公園も学校も、
子どもたちが毎日安心して暮らせる“当たり前”を支えている仕事です。
見えないところで誰かの笑顔につながっている——
そう思うだけで、寒い朝の現場でも背筋がすっと伸びます。

技術も時代もどんどん変わります。
けれど「地域の守り人でいたい」という気持ちは変わらずにいたい。
土木の日に、そんなことを考えました。

これからも、加茂で育つ子どもたちが
「ふるさとっていいな」と感じられるように。
笑顔の未来を、みんなでつくっていきたいです。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

こども達の笑顔こそ何より