やっと衣替えと冬モード

 冬の気配がじわりと近づく朝。
 車のタイヤをスタッドレスに替え、部屋には石油ファンヒーター。
 パジャマもモコモコの冬仕様にして、「これで寒さ対策ばっちりだな」なんて思いながら眠りについたら……夜中に汗びっしょりで目が覚めました。

 体はどうやら、まだ秋でいたいようです。
 外の空気は冷たいのに、心のどこかが「もう少しだけ、ゆっくり季節を進めたい」と言っている気がしました。

 現場でも同じことがあります。
 冬支度のために急ピッチで準備しても、体や気持ちが追いつかないことがある。
 だけど、それでいいんですよね。
 人も季節も、自然の流れの中にあって、急に切り替えようとすると無理が出ます。

 社長として感じるのは、働く人にも同じ“季節の変わり目”があるということ。
 新人さんが新しい環境に飛び込んできても、心が追いつくのには時間が必要です。
 その歩幅に寄り添うのが大切なんだなと、改めて思いました。

 みなさんもどうか、心のペースを大事に。
 本格的な冬が来ても、ほっと温まれる時間を一緒に作っていけたらうれしいです。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

冬が近づく落ち葉のじゅうたん