地域と関わるとしあわせになる

先日、地域ボランティアの報告会に参加してきました。 会場はいくつかのブースに分かれ、それぞれの取り組みについてのポスターセッションや講演会も行われました。決して大勢ではありませんが、そこに集まった人たちの表情は、とても穏やかで、満ち足りていました。 誰かに頼まれたわけでもなく、自分の意思で「やりたいから」と地域に関わってきた人たちです。

その報告を聞きながら、ふと「しあわせって何だろう」と考えていました。

きっとそれは、お金がたくさんあるとか、立派な肩書きがあるということではないのでしょう。 「自分はここにいていいんだ」という安心感。 「誰かの役に立てているんだ」という実感。 それこそが、しあわせの正体なのかもしれません。

地域と関わっていると、不思議と自分の存在意義が見えてきます。 顔と顔を合わせ、名前で呼ばれ、「ありがとう」と言葉を交わす。 その小さな積み重ねが、「君が必要だよ」と自分の価値を静かに教えてくれる気がします。

これは、私たち建設業も同じです。 地域があって、そこに人々の暮らしがあって、はじめて私たちの仕事は成り立ちます。 このつながりの中で働けること自体が、もう十分に幸せなことなのだと思います。

これからも、地域と一緒に。 日々の小さな関わりを、一つひとつ大切にしていきたいですね。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

関わる人はしあわせになる