加茂でのご縁がつないだ「小川町」訪問

先日、ありがたいご縁に導かれて、埼玉県の小川町を訪れました。 きっかけは、以前加茂市で開催した「民家再生フォーラム」。そこでの出会いが、まさか初めての「民泊体験」や、深い「まち歩き」につながるとは思ってもいませんでした。

古い家を大切に使い続ける暮らしの風景。 路地を歩きながら聞く、町の歴史やそこに住む人の想い。 夜は、地域への熱い志を持つ皆さんとの懇親会で、時間を忘れて語り合いました。

特に忘れられないのが、駅前にある移住相談所での光景です。 「話を聞きたい」と訪れていたご夫婦。自分たちのこれからの人生を本気で考え、この町に向き合うその真剣な姿に、胸が熱くなりました。

小川町を歩いて感じたのは、 **「民間が愛情を持って育ててきた居場所」**と、 「公共がしっかりと整えてきた居場所」。 この二つが、無理なく自然にかみ合っている心地よさです。 どちらか一方だけではない。だからこそ、人が自然に集まり、安心して過ごせる柔らかな空気がそこにありました。

建設の仕事も、まちづくりも、答えはひとつではありません。 人の想いをしっかりと受け止め、形にしていくこと。 その丁寧な積み重ねこそが、町の未来をつくっていくのだと、小川町であらためて教えてもらいました。

私たちの加茂市でも、そんな「人が吸い寄せられるような居場所」を、少しずつ増やしていきたいですね。

― 堀内大祐(株式会社堀内組 代表取締役社長)

観光・移住案内所 むすびめ