落語の面白さ

 最近、落語にはまっています。昔は「年寄りの趣味」と思っていましたが、今は違います。(私も50才、もしかしたら年寄りかも)枕(まくら)から本題に入るまでの流れ、その緩急や間の取り方がたまらなく面白いんです。若手の柳亭小痴楽や立川誌ららの語り口は、まるで目の前で情景が浮かぶよう。職人の仕事に通じる“技”を感じます。

 不思議なのは、ネタのオチがわかっているのに、何度でも笑えること。これって、土木工事で言えば完成形がわかっている構造物でも、工程や段取りを知ると「すごい!」って感じるのと似ていませんか?要は“過程”が面白いんです。

 そして何より、落語は“人間”を描いています。ちょっとドジで、でもどこか憎めない登場人物たち。建設現場でも、そんな人間味あふれる仲間たちと汗をかいています。だからこそ惹かれるのかもしれません。

 今こそ、子どもたちにも伝えたい「日本の話芸」。スマホばかりじゃなく、生の言葉に触れる機会を作ってあげてほしいです。落語って、実は今の時代にぴったりなエンタメなんです。

七代目三遊亭円楽